ポイント
この記事でお伝えすることは次のとおりです。
・転職面接の自己紹介で、面接官が聞きたいのは、これまでの仕事への取り組み方
・転職面接時の自己紹介は、定番的な挨拶文では、だめですよ
・自己紹介では、熱意や人柄を伝える場面です。
筆者も転職経験があります。
ですので、転職面接が、緊張の場であることは、よく分かります。
面接前夜も、きっと緊張の夜を過ごされていると思います。
面接官が何を知りたいと思っているか、どんな自己紹介をすれば、自分のことをわかってもらえるかなど、多少でもわかっているほうが、少し安心できませんか。
この記事では、筆者の面接官としての経験から、転職面接の、特に自己紹介のヒントになるような解説ができればと思っています。
転職面接の自己紹介|相面接官が聞きたいのは

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筆者が、面接官として、転職面接の自己紹介で応募者から、知りたいと思っていることがあります。
それは、前職では、どのような苦労があり、どうやって乗り越えてきたのか、についてです。
それを自己紹介で、聞きたいです。
20代でも30代でも、またそれ以上の年代でありましても、前職で色々と苦労をしてきたことがあると思います。
筆者が面接官をするときに、自己紹介から知りたいと考えているのは、そのようなことです。
どんな資格を持っていて、どんな会社に何年勤めてきたのかについては、あまり興味がない面接官が多いと思います。
それは、営業職の募集でも、事務職の募集でもそうです。
どんな苦労に対して、どのように考え行動して、乗り越えてきたのか、という自己紹介の話には、とても関心があります。
それは、転職面接時の履歴書には書いていないことだからです。
しかし、転職希望のほとんどの方が、自己紹介でも、そういうことに触れる方は少ないです。
もう一つ、知りたいのは、なぜ当社に応募されたのか、転職したいと思っているか、です。
面接官の一番の関心は、それかもしれません。
一般的には、志望動機ということになります。
志望動機を自己紹介に、折り込んで、ぜひ御社に入社したいと思っていると伝えられた面接官は、かなり好感度高く評価するはずです。
筆者は、社長をしておりますので、転職者の採用については、最終責任者です。
筆者が、面接に参加できなかった場合、面接をした採用担当に、どんな人だったのかを聞くときには、そのことを確認しています。
乗り越えてきた苦労の話と志望動機、その2つのポイントで、どんな人柄の人なのかを、想像しています。
転職面接の自己紹介で定番の挨拶文では

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実は、転職面接の採用基準には、【人柄】が重要だと考えています。
持っている資格ではないです。
もちろん、仕事に使える資格の場合は、多少プラスには見ますが、そういう人は、世の中にたくさんいます。
また、特に異業種からの転職の場合ですと、他業種での業績などを自己紹介で熱心に話されても、実際には、業績そのものについては、よく分かりません。
自己紹介や自己PRで、前職の業績を、数字だけで聞かされましても、どのくらい良いことなのか、そうでもないのかの判断がつきません。
それをどうやって乗り越えてきたのか。
個の話を自己紹介で語って頂くと、人柄が分かります。
ですから、重視するのは、やはり「人柄」ということになります。
転職面接の自己紹介では熱意や人柄を
先にも書きましたが、例えば営業の場合で、前職の営業実績などを伝えられましても、異業種の場合だと、面接官はその実績がどのくらいに素晴らしいのかを理解できません。
ですので、転職面接では、自己紹介の中で、どういう人柄の方なのかを見るようにしています。
人柄は、自己紹介や質問に対する受け答えなどから、感じられるものです。
実際には、自己紹介でこれまでの実績を自己紹介で話される方が多いです。
しかし、むしろ過去の業務で何か難しい場面があったときに、どのように考えて行動して乗り越えてきたなどの話の方が、あなたの人間性や性質が、面接官に伝わります。
また、自己紹介や自己PRでも、なぜ今回の仕事・職種に転職しようと応募したのか?
その仕事に対して、どのくらい強い思いを持っているのか。
なぜ、そう思っているのかなどの話から、熱意や真剣度合いを感じ取ったりしています。
面接用に、転職サイトに書いてる理由は、言わない方がいいですね。
綺麗事ではなく、本音で語られた方がいいと思います。
例えば、営業の場合は、転職することで年収アップを望んでいる、でもいいと思います。
また、休日や残業がないことでもいいかもしれませんが、その場合は、なぜこの会社・業界がいいと考えているかも、合わせて話した方がいいですね。
面接官に対しての印象で言えば、「素直」そうに見えることもかなりポイントは高いです。
ですので、転職面接の自己紹介などの自己アピール場面では、なぜこの会社を選びたいと考えているのかは、しっかりと練習して話した方がいいですね。